中小企業向けITコンサルティング専門会社、日本クラウドコンピューティング株式会社代表取締役社長、中小企業経営イノベーション協議会会長を務める清水圭一のブログです。中小企業経営者向けに講演、コンサルティング、ITシステム開発を行っております。現在、『月刊総務』にてICTコラムを連載中。
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RPAは、マクロ、AI、Botsと何が違うのか?
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    「RPAは、マクロ、AI、Botsと何が違うのか?」

     

    日本クラウドコンピューティング株式会社

    代表執行役 ITコンサルタント 

    清水 圭一

     

     

    いまさら聞けないRPA

     

     近年、注目を浴びているRPA (Robotic Process Automation/ロボテックプロセスオートメーション)は、オフィスで行われている定型業務を自動化する技術となります。

     

     

     例えば、私たちが日常パソコンの画面上で行なっている見積書を作成するために顧客管理クラウドサービスにアクセスをして、顧客履歴や情報をコピーして、Excelに貼り付けて、商品の型番や数量、価格を在庫管理システムで確認をして、価格を設定して、その見積書をクラウドストレージの共有ホルダーに保存をして、電子捺印をして、顧客にメールで送付するなど、この一連の作業を自動化してしまうというものです。

     

     

     今まで似た様なことをしてくれる馴染みのある言葉としてマクロがあります。

     

    また、人に代わって業務をしてくれるという意味では、AI (Artificial Intelligence /人工知能)や、ネットサービスなどで導入が進んでいる自動応答システムのBotsとの違いがわからないと言う声を多く聴きます。

     

     

     今回はこのRPAについて再確認を行い、マクロやAIとの違い、また具体的に、私たちの仕事でどのように活用できるかを紹介したいと思います。

     

     

    一番有名な自動化と言えばマクロ

     

     業務の自動化と聞いて、1番最初に思い浮かべるのは、Excelなどでできるマクロではないでしょうか?

     

     

     このマクロとは、プログラミング言語のひつなのですが、代表的な名称として、MicrosoftのExcelの機能の1つが一番有名です。

     

    Excelマクロは複数の手順を記憶して自動的に実行させる機能のことを言います。

     

     

     例えば、あなたが売り上げ成績をExcelで管理しており、毎月の店舗ごと、商品アイテムごとの売り上げを上司にまとめて報告している仕事をしているとします。

     

    その際に、売り上げを店舗ごと商品アイテムごとに並び替え、その売上金額順に、あるいは、売り上げの多い店舗から自動的に並び替える一連の作業を記憶させて、実行する機能です。

     

     

     これらの作業工程をExcelのマクロに覚えさせれば、2回目以降はそのマクロを実行するだけで同様の作業をしてもらうことができます。

     

     

     Excelのマクロ以外にも様々なアプリケーション毎にマクロ機能があります。

     

    しかしながら、それはアプリケーションごとの中の閉じた世界の自動化であり、アプリケーションを超えたマクロの実行は、ほとんどができません。

     

    つまり、マクロとは、特定のアプリケーション内で業務の自動化を行う機能ことを言います。

     

     

    自己学習を自律的に行うAI

     

     一方、AIは、大規模なデータセットを感知し、理解し、行動し、学習することができます。

     

    また、人工知能はある結果を提供するために、写真やビデオなどを含む大容量のデータも組み合わせ紐付け分析することが可能です。

     

    そして、一番の特徴は、人工知能は自己学習機能を持っている点です。

     

    自律的に継続的に学習し、機能改善、能力アップをすることが可能です。

     

    例としてはIBMのワトソンやMicrosoftのコグニティブサービスなどが有名です。

     

     

    Webサービスの問い合わせで使われているBots

     

     また、AIとよく混同されているものの中で、ウェップサイトのサービス使われているBotsがあります。

     

    このBotsとはチャットロボットの略称で、人間の会話や行動を推測して、コミュニケーションするプログラムによって成り立っています。

     

     

     チャットやLine、twitterなどで話したり、問い合わせたりすると、あたかも生身の人間が対応しているかの様に、適切なコミュニケーションを取ってくれるのです。 

     

     

     有名なBotsとして、iPhoneで導入されているSiri、ローソンのあきこちゃん。

     

    フロムエーのパン田一郎、LOHACOもマナミさんなどがあります。

     

     

    RPAが活用すべき分野とは?

     

     そして、今注目のRPAとは、冒頭でご説明した様は、人間がパソコンのデスクトップ上で行う操作を、ルールに基づいて自動的に再現するツールになります。

     

    つまり、事務スタッフがパソコン画面上で行っている定型業務を自動化し、さらにはマクロと違う点は、アプリケーションをまたいで操作ができる点になります。

     

     

     RPAの大手企業の活用例としては、日本生命が請求書データ入力に活用していたり、三井不動産リアルティーがスタッフの報告書受理業務などでの活用事例が出始めています。

     

     

     RPAの活用ポイントは、設定したルールに基づいて自動的に作業を行いますので、ミスが発生しにくく、個人情報の保護、不正等も発生しにくいことから、人間に介在させたくない業務、人間の意図や悪意を介在させたくないような業務にも向いています。

     

     

     例えば、マイナンバーを含む個人情報を扱う業務は、機密性の高い個人の信用情報に関する業務、その企業内の競争力の源泉となっている機密性の高い業務です。

     

     

    ホワイトカラー人材不足解消の切り札にも

     

     2060年には国民の2.5人に1人が65歳以上の高齢者となります。

     

    また総人口は減少の一途をたどり15歳以上65歳未満の生産年齢人口は1990年代以降、減少傾向が続いています、この人手不足を解決するためにもRPAが活用できます。

     

     

     今まで工場や物流などの分野では、ITやロボットの導入が進み、人手不足解消と生産性の向上を成し遂げてきました。

     

    RPAはいわば、それをオフィスの業務、ホワイトカラーに拡大することができる技術として注目されています。

    JUGEMテーマ:ビジネス

     

    Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | ソーシャルメディア活用 | 07:00 | - | - | - | - |
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