中小企業向けITコンサルティング専門会社、日本クラウドコンピューティング株式会社代表取締役社長、中小企業経営イノベーション協議会会長を務める清水圭一のブログです。中小企業経営者向けに講演、コンサルティング、ITシステム開発を行っております。現在、『月刊総務』にてICTコラムを連載中。
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人工知能が社員の幸福度を高めるアドバイスをしてくれる!?
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    「人工知能が社員の幸福度を高めるアドバイスをしてくれる!?」

     

    日本クラウドコンピューティング株式会社

    代表取締役社長 清水圭一

     

     

    AIがどの企業でも活用できる時代へ

     

     AI(人工知能)は、今を遡ること30年以上前からあった単語ですが、ここ最近、脚光を浴び始めています。

     

    以前のAIは各企業や大学が研究の一環で開発に取り組んでいるものがほとんどでした。

     

    しかしながら、CPU(中央演算装置)の劇的な進化と、クラウドサービスによるコンピューター資源の価格下落により、以前では数百億円を投入しなければ出来なかったAI開発や導入が、わずかなコストでできるようになりました。

     

    このことにより、一気に実用段階に入ったのです。

     

    今回は、AIがどのような場面で活用されているかを紹介していきたいと思います。

     

     

    感情認識パーソナルロボットPeper

     

     皆さんが見たことがある身近なAIを活用したものとしては、ソフトバンクのPepperではないかでしょうか。

     

    様々なイベントやメディアにも取り上げられていますので、誰もが知っているロボットになります。

     

     

     PepperにはクラウドAIが搭載されていて、人間の話していることをAIが認識して会話を行ったり、相手の顔を認識したり、インターネットから情報を探してきて、天気やニュースなどを教えてくれます。

     

    人間のコミュニケーションを司る脳の働きをAIが行なっており、ちょっとした話し相手をしてくれます。

     

     

     Peperは20万円程度で購入でき、維持費は月額3万円程度となります。

     

    これを動かすアプリケーション開発環境は公開されていますので、様々なカスタマイズをPepperにすることができます。

     

    例えば、受付、接客、介護、外国人対応などもPepperが出来るようになっていますので、皆様の会社でも活躍できる場面は多そうです。

     

     

    人工知能によるQ&A自動応答サービス

     

     エクスウェアが提供する企業向けのチャットボードサービスの「TalkQA」では、AIを組み込み、お客様からの問い合わせに24時間にAIが自動応答するサービスを提供しています。

     

    最近、企業のインターネットショッピングサイトなどでも「不明点があったらチャットで質問してください」と表示されている時がありますが、実際質問してみると、人間が応答しているように的確な回答が返ってきます。

     

    実は人間ではなくAIがそれを担っていることも多いのです。

     

     

     これは、応答予測学習をAIにさせているのです。

     

    予測されるお問い合わせ内容と回答内容をAIに学習させて、その業務に適合するAIを作り上げていっているのです。

     

    そして、その経験は蓄積をし続けて、応答能力は向上していく一方となります。

     

     

     一般消費者向けの問い合わせ業務がある企業だけでなく、社内のICTシステムのヘルプデスクや他部門からの問い合わせを受けることが多い総務部門など、ある一定規模以上の会社であれば、活用場所が社内にもあるのではないかと思います。

     

     

    AIが社員の幸福度を高めるアドバイスも!

     

     日立製作所は社員の幸福度をアドバイスするAIを開発し、2016年の6月から一部の従業員を対象に実証実験を開始しています。

     

    従業員に名札型ウエアラブルセンサーを装着してもらい、そこから取得した行動データをAIが分析、職場でのコミュニケーションや行動、時間の使い方など、各個人の幸福感向上についてのアドバイスを自動作成し、配信しています。

     

    社員はそのアドバイスをスマートフォンなどで確認をして、日々の職場での行動に活かしていきます。

     

     

     例えば、「最近、総務部のAさんと会っていないので、実際にデスクに行って会話してみましょう」であるとか、「上司のBさんと夕方に話すのがオススメです」といった具合に、職場でのコミュニケーションや時間の使い方を具体的に示します。

     

    このアドバイスを実行することで、各個人が幸福感を高めることができるそうです。

     

     

    AIはシンギュラリティの牽引役

     

     シンギュラリティとは、テクノロジーが革新的な進歩を遂げて社会を変容される説を言います。

     

    例えば、産業革命によって大量生産が可能になり、手工業職人の仕事が大きく減りました。

     

    最近ではIT革命によって仕事やコミュニケーションなど、多くのプロセスはコンピューター上で処理されるようになり、パソコンが使えない人がオフィスワークをすることが出来ない時代になりました。

     

     

     このシンギュラリティが、次はAIによって2045年にもたらされると言われています。

     

    つまり、2045年にAI革命が起きると言われているのです。

     

    そして、今ある多くの定型的な仕事はなくなってしまう世の中になるかもしれないのです。

     

     

    シンギュラリティを受け入れる

     

     長年、企業を経営したり、会社員を続けているとシンギュラリティが現実となり、企業の業務が変容を迫られることに遭遇します。

     

    40年間の会社員生活をしている人であれば、紙とソロバンと電卓で仕事していた時代から、パソコンの登場によって仕事は紙と電卓からパソコンで行うようになり、携帯電話の登場で、どこでも連絡が取れるようになり、インターネットの登場によって、一斉同報・共有ができるメールでの仕事がコミュニケーションの中心となり、クラウドの登場によって、いつでも、どこでも、どんな時でも仕事ができるようになり、といった具合に劇的な変化を経験しています。

     

     

     この変化を受け入れなければ、仕事を奪われ、企業は継続できなかったはずです。次のシンギュラリティをもたらすと言われているAIに、総務部門が積極的に関わっていくのも、企業全体に変化を受け入れる風土を作る一助になるのではないかと思います。

    JUGEMテーマ:ビジネス

    Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 07:00 | - | - | - | - |
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