中小企業向けITコンサルティング専門会社、日本クラウドコンピューティング株式会社代表取締役社長、中小企業経営イノベーション協議会会長を務める清水圭一のブログです。中小企業経営者向けに講演、コンサルティング、ITシステム開発を行っております。現在、『月刊総務』にてICTコラムを連載中。
ここまで来た!相手の昇進や異動がわかる名刺アプリの進化
0

    「ここまで来た!相手の昇進や異動がわかる名刺アプリの進化」

     

    日本クラウドコンピューティング株式会社

    代表取締役社長 清水圭一

     

     

    名刺アプリとは?

     

     ビジネスパーソンである人であれば、名刺は誰もがかなりの頻度で使うビジネスツールの一つではないでしょうか?営業担当者でなくとも、社外の人と仕事で会う機会がある人であれば、月に数百枚以上の名刺を交換する人も多いのではないかと思います。

     

     

     名刺フォルダーに一枚一枚ファイリングをしたり、パソコンのアドレス帳に名刺情報を入力している人も多いかと思いますが、スキャナーやスマートフォンで名刺を撮影して画像として保管、整理、保管することが、一番効率的な方法になりつつあります。

     

     

     中でもスマートフォンの名刺アプリが劇的に進化して、利便性が向上しています。

     

    名刺情報をテキスト情報に自動変換してアドレス帳に登録するだけでなく、一度、名刺交換をした人が同じ名刺アプリを使っている場合、昇進や異動、転職の際に自動的に最新の名刺にアップデートされる仕組みまで提供されています。

     

     

     今回は劇的に使い勝手が向上している名刺アプリの機能紹介と活用法についてお知らせします。

     

     

    クラウドと人力で名刺読み取り精度は99.9%!

     

     多くの名刺アプリは、スマートフォンで名刺を撮影すると、自動的に名刺上の文字を認識にテキスト情報に変換をしてくれます。

     

    この名刺アプリも各企業毎の名刺のレイアウトや文字の記載位置などを常に学習していて、誤変換が少なくなるように学習して、精度が向上し続けています。

     

     これだけでも十分使えるのですが、最近の名刺アプリは、スマートフォンからクラウドへアップロードされた名刺の画像情報を人間の眼で見て、変換ミスがないかを確認して修正をしてくれるのです。

     

    つまり、優秀な秘書が名刺を正確にテキストで入力しておいてくれるのと同じです。

     

    この機能を提供しているEight(エイト)という名刺アプリでは、この精度は99.9%を謳っており、ほとんど読み間違いがないレベルに達しています。

     

     

     名刺情報をテキストに変換しておくと便利なのが、この情報を二次利用する場合です。

     

    顧客管理システムに営業記録を入力するだけでなく、年賀状、役員の異動、会社の移転などで、一斉に取引先などに連絡の必要がある場合、このテキスト情報をエクセルファイルなどでエクスポートして、他の宛名書きソフトなどにインポートすれば、かなりの労力の削減になりますし、会社の移転や役員の異動通知などを送る場合、同じ会社内で名寄せも効率的にできますので、同じ人に同じ内容の書状を何通も送ってしまったということを回避できます。

     

     

    一度、名刺交換すれば、相手の昇進や異動も通知

     

     名刺を管理していて非常に困るのが、名刺交換してからだいぶ経つ人に連絡する場合、部署や役職、場合によっては会社も変わっているケースがあることが多いことです。

     

    最近では人材の流動化も激しくなり、人によっては2-3年も経つと別の会社に転職していることも珍しくありません。

     

     

     双方が同じ名刺アプリを使っている場合の限定機能ですが、かつて名刺交換をしたことがある人が、自分の名刺情報を更新した場合に、アプリ上に自動で通知が来て、名刺が更新される仕組みとなっている名刺アプリもあります。

     

    この機能により、昇進の場合には、すぐさまお祝いのメールをしたり、場合によっては祝電やお花の手配なども迅速に行えます。

     

     

     また、とかくビジネス上の相手の場合、その時に付き合いがなければ人間関係も終わってしまう場合もありますが、この名刺アプリを使えば、名刺が変わっても、同じアプリを使い続ける限り、いつでも連絡を取ることが出来るのです。

     

    つまり、人間関係の継続性が、この名刺アプリでもたらされるのです。

     

     

    ソーシャル、電子メディアとの連携により取引先とより親密な関係に

     

     名刺アプリをスマートフォンで使う最大のメリットは、他のスマホアプリとの連携です。名刺アプリの住所をクリックすれば、地図アプリで相手先の地図が表示され、行き方を教えてくれます。

     

    メールアドレスをクリックすればメールを送れますし、電話番号をクリックすれば電話がかけられます。

     

    これらの毎日の単純作業が正確に迅速に行えることが、名刺アプリの最大のメリットでもあるのです。

     

     

     また、名刺アプリと日本経済新聞電子版の連携により、その会社のニュースや発表などを自動的に表示される機能もありますし、facebookなどの連携により、ソーシャルメディアで繋がることが出来る機能を備えた名刺アプリもあります。

     

    これにより顧客や取引先の担当者と親密な関係を築くことができます。

     

     

    名刺管理は企業競争力強化につながる!

     

     現在、名刺管理は従業員個人に任されているケースがほとんです。

     

    しかし、名刺管理を個人ではなく、企業で一貫して行うことによって、担当者が変わっても、あるいは企業内の人脈を他の部門の担当者が活用するなど、人脈の活用方法を広げることができます。

     

    また、それを目的とした企業向け名刺アプリもあります。

     

     

     つまり、横断的に取引先の情報を管理することによって、個人人脈を企業人脈へと変えていくことが出来るのです。

     

    時間と手間とお金をかけて、毎日、従業員が集め続けている情報を一気通貫で会社の競争力に変えていくことが名刺管理の本当の目的なのです。

     

     

     そして、スマートフォンとクラウドの連携によって、名刺管理が安価に簡単に出来る時代になって来た今、これに本格的に企業が取り組む時期なのではないでしょうか?

     

     

    Eight(エイト)   https://8card.net/

     

    Sansan(サンサン) https://jp.sansan.com/

    JUGEMテーマ:ビジネス

     

    Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 07:00 | - | - | - | - |
    人工知能が社員の幸福度を高めるアドバイスをしてくれる!?
    0

      「人工知能が社員の幸福度を高めるアドバイスをしてくれる!?」

       

      日本クラウドコンピューティング株式会社

      代表取締役社長 清水圭一

       

       

      AIがどの企業でも活用できる時代へ

       

       AI(人工知能)は、今を遡ること30年以上前からあった単語ですが、ここ最近、脚光を浴び始めています。

       

      以前のAIは各企業や大学が研究の一環で開発に取り組んでいるものがほとんどでした。

       

      しかしながら、CPU(中央演算装置)の劇的な進化と、クラウドサービスによるコンピューター資源の価格下落により、以前では数百億円を投入しなければ出来なかったAI開発や導入が、わずかなコストでできるようになりました。

       

      このことにより、一気に実用段階に入ったのです。

       

      今回は、AIがどのような場面で活用されているかを紹介していきたいと思います。

       

       

      感情認識パーソナルロボットPeper

       

       皆さんが見たことがある身近なAIを活用したものとしては、ソフトバンクのPepperではないかでしょうか。

       

      様々なイベントやメディアにも取り上げられていますので、誰もが知っているロボットになります。

       

       

       PepperにはクラウドAIが搭載されていて、人間の話していることをAIが認識して会話を行ったり、相手の顔を認識したり、インターネットから情報を探してきて、天気やニュースなどを教えてくれます。

       

      人間のコミュニケーションを司る脳の働きをAIが行なっており、ちょっとした話し相手をしてくれます。

       

       

       Peperは20万円程度で購入でき、維持費は月額3万円程度となります。

       

      これを動かすアプリケーション開発環境は公開されていますので、様々なカスタマイズをPepperにすることができます。

       

      例えば、受付、接客、介護、外国人対応などもPepperが出来るようになっていますので、皆様の会社でも活躍できる場面は多そうです。

       

       

      人工知能によるQ&A自動応答サービス

       

       エクスウェアが提供する企業向けのチャットボードサービスの「TalkQA」では、AIを組み込み、お客様からの問い合わせに24時間にAIが自動応答するサービスを提供しています。

       

      最近、企業のインターネットショッピングサイトなどでも「不明点があったらチャットで質問してください」と表示されている時がありますが、実際質問してみると、人間が応答しているように的確な回答が返ってきます。

       

      実は人間ではなくAIがそれを担っていることも多いのです。

       

       

       これは、応答予測学習をAIにさせているのです。

       

      予測されるお問い合わせ内容と回答内容をAIに学習させて、その業務に適合するAIを作り上げていっているのです。

       

      そして、その経験は蓄積をし続けて、応答能力は向上していく一方となります。

       

       

       一般消費者向けの問い合わせ業務がある企業だけでなく、社内のICTシステムのヘルプデスクや他部門からの問い合わせを受けることが多い総務部門など、ある一定規模以上の会社であれば、活用場所が社内にもあるのではないかと思います。

       

       

      AIが社員の幸福度を高めるアドバイスも!

       

       日立製作所は社員の幸福度をアドバイスするAIを開発し、2016年の6月から一部の従業員を対象に実証実験を開始しています。

       

      従業員に名札型ウエアラブルセンサーを装着してもらい、そこから取得した行動データをAIが分析、職場でのコミュニケーションや行動、時間の使い方など、各個人の幸福感向上についてのアドバイスを自動作成し、配信しています。

       

      社員はそのアドバイスをスマートフォンなどで確認をして、日々の職場での行動に活かしていきます。

       

       

       例えば、「最近、総務部のAさんと会っていないので、実際にデスクに行って会話してみましょう」であるとか、「上司のBさんと夕方に話すのがオススメです」といった具合に、職場でのコミュニケーションや時間の使い方を具体的に示します。

       

      このアドバイスを実行することで、各個人が幸福感を高めることができるそうです。

       

       

      AIはシンギュラリティの牽引役

       

       シンギュラリティとは、テクノロジーが革新的な進歩を遂げて社会を変容される説を言います。

       

      例えば、産業革命によって大量生産が可能になり、手工業職人の仕事が大きく減りました。

       

      最近ではIT革命によって仕事やコミュニケーションなど、多くのプロセスはコンピューター上で処理されるようになり、パソコンが使えない人がオフィスワークをすることが出来ない時代になりました。

       

       

       このシンギュラリティが、次はAIによって2045年にもたらされると言われています。

       

      つまり、2045年にAI革命が起きると言われているのです。

       

      そして、今ある多くの定型的な仕事はなくなってしまう世の中になるかもしれないのです。

       

       

      シンギュラリティを受け入れる

       

       長年、企業を経営したり、会社員を続けているとシンギュラリティが現実となり、企業の業務が変容を迫られることに遭遇します。

       

      40年間の会社員生活をしている人であれば、紙とソロバンと電卓で仕事していた時代から、パソコンの登場によって仕事は紙と電卓からパソコンで行うようになり、携帯電話の登場で、どこでも連絡が取れるようになり、インターネットの登場によって、一斉同報・共有ができるメールでの仕事がコミュニケーションの中心となり、クラウドの登場によって、いつでも、どこでも、どんな時でも仕事ができるようになり、といった具合に劇的な変化を経験しています。

       

       

       この変化を受け入れなければ、仕事を奪われ、企業は継続できなかったはずです。次のシンギュラリティをもたらすと言われているAIに、総務部門が積極的に関わっていくのも、企業全体に変化を受け入れる風土を作る一助になるのではないかと思います。

      JUGEMテーマ:ビジネス

      Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 07:00 | - | - | - | - |
      中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その6
      0

        シンギュラリティを受け入れる

         

        長年、企業を経営したり、会社員を続けているとシンギュラリティが現実となり、企業の業務が変容を迫られることに遭遇します。

         

        40年間の会社員生活をしている人であれば、紙とソロバンと電卓で仕事していた時代から、パソコンの登場によって仕事は紙と電卓からパソコンで行うようになり、携帯電話の登場で、どこでも連絡が取れるようになり、インターネットの登場によって、一斉同報・共有ができるメールでの仕事がコミュニケーションの中心となり、クラウドの登場によって、いつでも、どこでも、どんな時でも仕事ができるようになり、といった具合に劇的な変化を経験しています。

         

        この変化を受け入れなければ、仕事を奪われ、企業は継続できなかったはずです。

         

        次のシンギュラリティをもたらすと言われているAIに、中小企業の経営者が積極的に関わっていくのも、企業全体に変化を受け入れる風土を作る一助になるのではないかと思います。

         

        JUGEMテーマ:ビジネス

        Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:15 | - | - | - | - |
        中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その5
        0

          AIはシンギュラリティの牽引役


          シンギュラリティとは、テクノロジーが革新的な進歩を遂げて社会を変容される説を言います。

           

          例えば、産業革命によって大量生産が可能になり、手工業職人の仕事が大きく減りました。

           

          最近ではIT革命によって仕事やコミュニケーションなど、多くのプロセスはコンピューター上で処理されるようになり、パソコンが使えない人がオフィスワークをすることが出来ない時代になりました。

           

          このシンギュラリティが、次はAIによって2045年にもたらされると言われています。

           

          つまり、2045年にAI革命が起きると言われているのです。

           

          そして、今ある多くの定型的な仕事はなくなってしまう世の中になるかもしれないのです。

           

          その6に続く

           

          JUGEMテーマ:ビジネス

          Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:15 | - | - | - | - |
          中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その4
          0

            AIが社員の幸福度を高めるアドバイスも!


            日立製作所は社員の幸福度をアドバイスするAIを開発し、2016年の6月から一部の従業員を対象に実証実験を開始しています。

             

            従業員に名札型ウエアラブルセンサーを装着してもらい、そこから取得した行動データをAIが分析、職場でのコミュニケーションや行動、時間の使い方など、各個人の幸福感向上についてのアドバイスを自動作成し、配信しています。

             

            社員はそのアドバイスをスマートフォンなどで確認をして、日々の職場での行動に活かしていきます。

             

            例えば、「最近、総務部のAさんと会っていないので、実際にデスクに行って会話してみましょう」であるとか、「上司のBさんと夕方に話すのがオススメです」といった具合に、職場でのコミュニケーションや時間の使い方を具体的に示します。

             

            このアドバイスを実行することで、各個人が幸福感を高めることができるそうです。

             

            その

             

            JUGEMテーマ:ビジネス

            Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:13 | - | - | - | - |
            中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その3
            0

              人工知能によるQ&A自動応答サービス

               

              エクスウェアが提供する企業向けのチャットボードサービスの「TalkQA」では、AIを組み込み、お客様からの問い合わせに24時間にAIが自動応答するサービスを提供しています。

               

              最近、企業のインターネットショッピングサイトなどでも「不明点があったらチャットで質問してください」と表示されている時がありますが、実際質問してみると、人間が応答しているように的確な回答が返ってきます。

               

              実は人間ではなくAIがそれを担っていることも多いのです。


              これは、応答予測学習をAIにさせているのです。予測されるお問い合わせ内容と回答内容をAIに学習させて、その業務に適合するAIを作り上げていっているのです。そして、その経験は蓄積をし続けて、応答能力は向上していく一方となります。


              一般消費者向けの問い合わせ業務がある企業だけでなく、社内のICTシステムのヘルプデスクや他部門からの問い合わせを受けることが多い総務部門など、ある一定規模以上の会社であれば、活用場所が社内にもあるのではないかと思います。
               

              その4へ続く

               

              JUGEMテーマ:ビジネス

              Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:13 | - | - | - | - |
              中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その2
              0

                感情認識パーソナルロボットPeper


                皆さんが見たことがある身近なAIを活用したものとしては、ソフトバンクのPepperではないかでしょうか。様々なイベントやメディアにも取り上げられていますので、誰もが知っているロボットになります。

                 

                PepperにはクラウドAIが搭載されていて、人間の話していることをAIが認識して会話を行ったり、相手の顔を認識したり、インターネットから情報を探してきて、天気やニュースなどを教えてくれます。

                 

                人間のコミュニケーションを司る脳の働きをAIが行なっており、ちょっとした話し相手をしてくれます。

                 

                Peperは20万円程度で購入でき、維持費は月額3万円程度となります。これを動かすアプリケーション開発環境は公開されていますので、様々なカスタマイズをPepperにすることができます。例えば、受付、接客、介護、外国人対応などもPepperが出来るようになっていますので、皆様の会社でも活躍できる場面は多そうです。

                 

                その3に続く

                 

                JUGEMテーマ:ビジネス

                Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:13 | - | - | - | - |
                中小企業のシンギュラリティ・人工知能の活用法 その1
                0

                  AIがどの企業でも活用できる時代へ

                   

                  AI(人工知能)は、今を遡ること30年以上前からあった単語ですが、ここ最近、脚光を浴び始めています。

                   

                  以前のAIは各企業や大学が研究の一環で開発に取り組んでいるものがほとんどでした。しかしながら、CPU(中央演算装置)の劇的な進化と、クラウドサービスによるコンピューター資源の価格下落により、以前では数百億円を投入しなければ出来なかったAI開発や導入が、わずかなコストでできるようになりました。

                   

                  このことにより、一気に実用段階に入ったのです。今回は、AIがどのような場面で活用されているかを紹介していきたいと思います。

                   

                  その2に続く

                   

                  JUGEMテーマ:ビジネス

                  Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | シンギュラリティ・人工知能・AI | 02:12 | - | - | - | - |
                  TOP