中小企業向けITコンサルティング専門会社、日本クラウドコンピューティング株式会社代表取締役社長、中小企業経営イノベーション協議会会長を務める清水圭一のブログです。中小企業経営者向けに講演、コンサルティング、ITシステム開発を行っております。現在、『月刊総務』にてICTコラムを連載中。
今、話題のFintec(フィンテック)を活用する意義 その3
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    FIntecの活用例

    当社や当社の顧問先企業でもFintecを普段の業務に使っています。

    例えば、代金や売掛金の支払です。PayPalを使うことにより、支払う側からすると、クレジットカード決済が介在するPayPalでの支払は、キャッシュアウトする時期を繰り延べ出来ますし、PayPalで支払った方がカード会社のポイントも付くということで、この決済方法を選ぶお客様も増えています。

    また、請求する側としては、スマートフォンがあれば、納品時や検収時に1分程度で、その場で支払手続をしてもらうことが出来ますので、売掛金が回収不能になるリスクを軽減出来ます。

    一般消費者向けのビジネスをしている企業では、飲食店や商店、インターネットショップなども仮想通貨による支払を受け付けることによって、新たな顧客を呼び込んだり、日本では仮想通貨が使える店自体が少ないので、まとめサイトで取り上げられたりと、副次的な効果も期待出来ます。

    中小規模の企業であれば、MoneyForwardを使って、法人用の銀行口座やクレジットカードを登録しておけば、勝手に出入金が記録出来て、リアルタイムで会社の資金がいくら必要なのかを把握出来ますので、運転資金調達や経費を細かい粒度で管理出来ますので、資金を有効に使うことも出来るのです。

    FIntecを企業で活用する意義

    最初はごく限られた人々向けの金融サービスと思われていたFintecですが、物心ついた時からインターネットを使っているデジタルネイティブの世代にとっては抵抗がない、ごくごく当たり前の使いやすい金融サービスなのです。

    お金を支払うために相手に銀行口座番号を聞いて、ネットバンキングでIDとパスワードを何度も入力確認をしながら手続きしたり、パソコンや手書きで帳簿を付けたり、金融機関と何度も交渉して運転資金を調達することなどは、彼らからすると時間と労力の無駄だと思うのかもしれません。

    インターネットサービスが日本で普及し始めてから20年が経過しました。

    デジタルネイティブな世代が、今後の消費の主役になり従業員に占める割合も増えてきます。こういった世代に対応した新しい金融サービスを日々の業務での活用こそが、業務の効率化だけではなく企業全体のイノベーションを進める施策の一つではないかと思います。

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    Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | Fintech | 04:25 | - | - | - | - |
    今、話題のFintec(フィンテック)を活用する意義 その2
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      FinTechの特徴はユーザー視点の使いやすいサービス


      従来の金融機関でもFintecと同様のサービスが提供されているのだから、そちらのサービスを使えば良いのではないかと思われるかもしれません。

      また、同じ様なサービスは今までもあったのに、何を今更と思われる方もいるかと思います。

      しかし、Fintecが急激に普及し始めているのは、スマートフォン、クラウドによって、ユーザー視点で圧倒的に便利なサービスを提供出来るようになったことが大きな違いです。

      例えば、銀行口座番号という相手に聞かないと分からない数字ではなく、いつも使っている相手のソーシャルメディアIDさえ分かればお金を送金することが出来ます。

      面倒な経費の入力も、パソコンの前に座って入力するのではなく、ネットバンキングのデータを自動で集め、レシートをカメラで撮影するだけで入力することが出来ます。

      スマートフォン一つで相手にお金を振り込んだり、見ず知らずの人や企業からインターネットを通じて資金提供をしたり、されたりすることが出来るのです。

      その3に続く

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      Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | Fintech | 04:24 | - | - | - | - |
      今、話題のFintec(フィンテック)を活用する意義 その1
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        Fintec(フィンテック)という言葉が、ICT専門誌だけではなく経営者向け、ビジネスパーソン向けのメディアでも取り上げられ始めています。このFintecとは、FinanceとTechnologyの造語で、一般的にはICTを活用した新しい金融サービスのこといいます。

        仮想通貨と言われるビットコインや決裁サービスのPayPalなどもその一つです。

        今回は、このFintecの紹介と、企業でどの様に活かすかを解説したいと思います。


        決済から資産運用まで出来るFintecのサービス

        FIntec関連のサービスは大きく分けて、「決済」「資産管理」「資産運用」「金融情報」「会計」「ソーシャルレンディング」「仮想通貨」の7分野があります。その中から主なサービスを紹介します。

        資産管理で代表的なMoney Forwardというサービスは、銀行、証券、クレジットカード、ポイントなどのお金の流れを一括して統合管理をして、今、いくらの資産を持ち、いくらの負債を抱えているのかが一目瞭然にリアルタイムで知ることが出来ます。

        しかも、昨年同月対比や予算実行管理なども出来ます。

        決済に代表されるサービスはPayPalです。これはインターネットショッピングの支払をカード番号を売手側に知らせなくてもクレジットカードで支払が出来るサービスとして認知度が高いですが、簡易的な手続きだけで、相手から代金や売掛金を回収することも出来るのです。

        また、お互いのソーシャルメディアのIDやメールアドレスが分かれば、お金の決済が出来るサービスを提供する企業もあります。

        ソーシャルレンディングですが、お金を借りたい人、企業 (ボロワー)とお金を貸したい人、企業(レンダー)を様々な方法で結びつける融資仲介サービスになります。

        従来であれば、新規事業を始めたり拡大したりする時など資金が必要な場合は銀行や株式市場から資金調達を行ないますが、これらは直接的に資金を調達する方法になります。

        これらのサービスを提供する代表的な企業としてはmaneo(マネオ)などの会社がサービスを提供しています。

        その2に続く

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        Posted by : 日本クラウドコンピューティング(株) 清水 圭一 | Fintech | 05:19 | - | - | - | - |
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